今回で12回目の開催です・・・。6年目で12回とは年2回開催のペースです。
これまで地域の画廊喫茶や文化施設での展示、美術館や公共施設、フィンランドでも開催しました。
最初の思いは、「美術へのネガティブイメージを払拭しよう!」というものでした。
いろんな人とお話しするたびに、「美術の授業って・・・・私苦手だったな・・・」という声が。
「そんな〜、絵を上手く描くことだけが美術の授業じゃないっす!」と言っても、上手く伝わらない。
だったら、今の美術の授業の時間を丸ごと展示して紹介しよう!ということで始めました。
美術教師がどんな思いをもって、どんな力をつけさせたいのか、そのためにどんな題材を設定して、どのような活動を行わせて力を高めていくのか・・・授業の構造や美術の時間に起きている子どもたちの頭のなか、試行錯誤する姿やできた時の笑顔、悩んでいる時の顔などなど、すべてひっくるめて展示しちゃおう!ということで今までやってきました。
今回は、西目高校の黒木健先生との合同展です。
以前、黒木先生とは秋田市のアトリオンで同展を開催したことがあります。
その時は、全国の高等学校美術工芸教育研究大会に合わせての展示でした。
今年は、全国造形教育研究大会秋田大会に合わせての展示です。
テーマは「地域とつながる、美術の授業」ということで、私も黒木先生も取り組んでいる地域と関わる美術の授業の展示です。

昨今、他教科との連携やら教科横断型の授業などと謳われています。
そもそも美術という教科は様々なものやことと関連づけたり、融合したりしながら作品を制作します。
色や形やイメージという造形要素を学ぶ教科ですが、作品をつくったあとは、その先にどんどん広がっていくのも美術です。
美術の授業は、美術室で考え制作して終わるのではなく、外に出ることによって、作品を介して様々なものやこと、人と関わって何かしらの反応を起こしていきます。
その反応がまた様々なんです。
美術の授業が始まりで、子どもの生き方にまで影響を与える出来事が起きることもあります。
だから、楽しいのです。
だから、本気で学ぼうとします。
学力って、なんだろうと最近よく考えます。
ある一つの教科に限ったものではなく、総合的なものだと思います。
様々な知識を総合的に判断してつなげていくことが学力なのではないか・・・そう思います。
会期は短いですが、ぜひ多くの方々にご覧いただき、美術の可能性を知って欲しいと思います。
「美術の時間」展〜地域とつながる、美術の授業〜
2018年7月28日〜8月1日 10:00~18:30(最終日は12:00まで)
秋田公立美術大学サテライトセンター フォンテAKITA6階情報発信コーナー
お時間が合いましたら、是非お越しください!
今現在の西仙北中の美術室です。
6年目になりますが、少しづつアップデートを繰り返して今に至ります。
ワクワクするような、失敗を恐れずいろんな挑戦がでるような、そんな美術室、学習空間(雰囲気も)をつくっていきたいと思います。
ラベル:美術の時間展