2018年07月25日

「美術の時間」展〜地域とつながる、美術の授業〜

今年も「美術の時間」展を開催します。
今回で12回目の開催です・・・。6年目で12回とは年2回開催のペースです。

これまで地域の画廊喫茶や文化施設での展示、美術館や公共施設、フィンランドでも開催しました。

最初の思いは、「美術へのネガティブイメージを払拭しよう!」というものでした。

いろんな人とお話しするたびに、「美術の授業って・・・・私苦手だったな・・・」という声が。

「そんな〜、絵を上手く描くことだけが美術の授業じゃないっす!」と言っても、上手く伝わらない。

だったら、今の美術の授業の時間を丸ごと展示して紹介しよう!ということで始めました。

美術教師がどんな思いをもって、どんな力をつけさせたいのか、そのためにどんな題材を設定して、どのような活動を行わせて力を高めていくのか・・・授業の構造や美術の時間に起きている子どもたちの頭のなか、試行錯誤する姿やできた時の笑顔、悩んでいる時の顔などなど、すべてひっくるめて展示しちゃおう!ということで今までやってきました。

今回は、西目高校の黒木健先生との合同展です。
以前、黒木先生とは秋田市のアトリオンで同展を開催したことがあります。
その時は、全国の高等学校美術工芸教育研究大会に合わせての展示でした。

今年は、全国造形教育研究大会秋田大会に合わせての展示です。

テーマは「地域とつながる、美術の授業」ということで、私も黒木先生も取り組んでいる地域と関わる美術の授業の展示です。

美術の時間展「地域と美術」.jpg

昨今、他教科との連携やら教科横断型の授業などと謳われています。

そもそも美術という教科は様々なものやことと関連づけたり、融合したりしながら作品を制作します。
色や形やイメージという造形要素を学ぶ教科ですが、作品をつくったあとは、その先にどんどん広がっていくのも美術です。

美術の授業は、美術室で考え制作して終わるのではなく、外に出ることによって、作品を介して様々なものやこと、人と関わって何かしらの反応を起こしていきます。
その反応がまた様々なんです。

美術の授業が始まりで、子どもの生き方にまで影響を与える出来事が起きることもあります。

だから、楽しいのです。

だから、本気で学ぼうとします。


学力って、なんだろうと最近よく考えます。
ある一つの教科に限ったものではなく、総合的なものだと思います。

様々な知識を総合的に判断してつなげていくことが学力なのではないか・・・そう思います。





会期は短いですが、ぜひ多くの方々にご覧いただき、美術の可能性を知って欲しいと思います。

「美術の時間」展〜地域とつながる、美術の授業〜
2018年7月28日〜8月1日 10:00~18:30(最終日は12:00まで)
秋田公立美術大学サテライトセンター フォンテAKITA6階情報発信コーナー

お時間が合いましたら、是非お越しください!



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今現在の西仙北中の美術室です。

6年目になりますが、少しづつアップデートを繰り返して今に至ります。

ワクワクするような、失敗を恐れずいろんな挑戦がでるような、そんな美術室、学習空間(雰囲気も)をつくっていきたいと思います。







ラベル:美術の時間展
posted by 田中真二朗 at 23:05| 秋田 ☁| Comment(0) | 地域とつなぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

にしせんぼくHUBスペースの活動

美術の授業がきっかけでリノベーションし、完成した「にしせんぼくHUBスペース」。
2年目の今年は、ソフト面の充実を図るべく様々な活動を生徒が主体的に仕掛けています。

HUBスペースの詳しい説明はこちら↓
http://tanakashinjiro.seesaa.net/archives/201606-1.html

地域のこども園の園長さんから「こどもたちの作品を展示してもらいたい」との要望があり、早速展示することにしました。

HUBこども園展.jpg

「こんなおべんとうたべたいな!」展

親子遠足の前からウキウキしていたこどもたちと先生が話していく中で生まれた題材だそうです。

園児の制作した「たべたいおべんとう」と親子遠足の模様を写真で展示しました。

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今日はこども園の園児たちが、普段は通らない道を通ってHUBスペースに遊びにきてくれました。

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自分たちの作品が飾られて嬉しさいっぱいの園児たち。

自慢げに作品の解説をしてくれたり、友達の作品を解説したりといたるところでギャラリートークが行われていました。

お隣のノコギリ屋さんから借りてきた大きなノコギリを鑑賞したり、中学生の作品(和菓子や建築模型など)を鑑賞したり、常に疑問を持ちながら色々と話をすることができました。

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普段は車で通る商店街。
子どもの目線や歩くスピードで商店街を見るのはあまり経験ないことだと思います。

園長先生からは「今ちょうどお店やさんごっこが流行っているんです」とのお話。

今日のお散歩や探検が、これからの遊びに行かされることは間違いないと確信したのでありました。


ちょっぴり寂しい商店街ですが、小さなこどもたちが練り歩く光景をみて、なんだか嬉しくなりました。

夕方からは、中学生が夏祭りのお願いで商店街を行ったり来たり。
高校生が学校帰りに駄菓子屋によって談笑していたり。
繋ごうと思えば、すぐ繋がる環境なんだと、改めて感じました。

美術の授業で制作した、「私たちの新たなたまり場」という建築模型。
行政が動き、面白がる大人が動き、学校が主になってコーディネートしていく。

美術の授業の先にあるものを感じた実践ですが、この実践にはさらなる先があり、可能性があると思います。

夏休みに開催されるシンポジウムでは、これまでの取組を発表し、これらかの展開を相談しようと思います。

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ラベル:HUBスペース
posted by 田中真二朗 at 20:26| 秋田 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域とつなぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月19日

中学生による地域活性化プロジェクト

中学生が「まちづくり」を考えるプロジェクト、始動です。

「西仙北中学校地域活性化プロジェクト」。名前はカタイです。


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学校と地域の人やモノ、コトをつなぐ「HUB」スペースを、地域の課題・空き家をリノベーションしてつくります。
昨年度、建築士を招いて始まった、空き家リノベーション建築模型の授業が現実のものとなりました。


今日は地域協議会へ生徒と参加し、地域の方々の前でプロジェクトの説明をプレゼンしてきました。生徒の熱い語りに協議会の方々も賛同していただき、事業の承認を得ることができました。リノベーション費用の補助を受けることができます!
ざっくりな説明ですが、このHUBスペースで中学生が部活動を行います。地域の文化的な活動をされている団体やまちづくりを考える人の会議、そういった大人たちの活動の中に中学生も混じって、話をし参加したり、新たな企画を考えて動いたり。中学生の視点でこの街を捉え、自分たちが「楽しく」過ごせる街にするべく活動していきます。
中学校の行事の映像記録の展示や授業の成果物も常時、展示し元気を発信する場でもあります。

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生徒のコミュニケーション能力。様々な世代の人と関わり合うことで向上するでしょうし、企画・運営能力、課題発見・解決能力の高まりも期待できます・・・。と色々書きましたが、自分たちの住む地域の未来を大人と一緒に考え行動する場をつくり、運営していく取り組みです。


ゆるゆると生徒と一緒に、地域の面白い方々と一緒に、市の地域活性化推進室の方々と一緒に楽しんでいきたいと思います。
西仙北地域の方々、遊びに来てくださいね!

posted by 田中真二朗 at 17:41| 秋田 | Comment(0) | TrackBack(0) | 地域とつなぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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