今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年はコロナで自粛自粛・・・消毒消毒と大変な一年でした。
各地域の研究会や大会にお邪魔して、皆さんと一緒に美術の話をしていた日々が懐かしいです。
コロナのおかげ?でzoomを使った遠隔研究会参加ということもできるようになりました。
GIGAスクール構想で生徒1人1台PCの実現もあり、日本で遅れていたICTもやっと世界標準になる予感です。
が、現場は現場でICTから遠く離れた世界で生きている先生もいらっしゃいます。触れさせて、使わせてナンボのパソコンですが
授業で使われないければただの宝の持ち腐れです。さてどうなるか。。。
年末は STAM教育の研究会にも参加しました。
VUCAの時代に生きる子どもたちの教育をどうしていくべきか。
美術という枠だけで考えるのではなく、もっと広い視野で「学び」を捉えていく必要があると思います。
教科横断、クロスカリキュラムなどなどやりたいことは山ほどあるけど、今の現場で果たしてできるか?
みんなの協力が得られるか?やる前から色々と不安になってきたりもするのですが、目の前の子どもたちの学びは進んでいきます。
卒業した後に、中学校で学んだことなんて全く必要なかったよ、とか言われたくないし。より未来を見据えて物事を一緒に考えていきたいと
思っています。
ちょっと愚痴っぽくなりましたが、今は3年生の「15歳の存在証明」が進行中です。
やはり、この授業は本当に面白い。

「自分の辞書」をガチ制作してる男子生徒。
生きていく中でどんどん増える言葉や知識。それらは自分のフィルターを通して自分なりの捉え方をしているものもあります。
自分にとって「○○」とはこうだ!という説明が記されています。表紙や製本もして本当に国語辞典のようにするようです。


彼女は、科学の実験でもしているかのように、絵の具の可能性を探っています。授業のたびに新たな発見をしているようです。これがどうなっていくのか、まだよくわかりませんが楽しみです。


以前このブログでも紹介した「デコトラ」大好きな生徒も3年生になりました。その生徒は、最後はやはりデコトラ制作です。しかも、ラジコンで動くタイプ!!自分が乗りたいデコトラを精巧に制作中です。
先にも書きましたが、VUCAの時代に突入しても、自分なりの答えをしっかりと持った人は強く生きていけるような気がします。
与えられた問いに、決まり切った答えを探すのではなく、自分の経験や知識を基に試行錯誤しながら自分にしかあらわすことのできないものを表現すること、これは美術の授業で昔から行われてきたことです。
だからと言って、美術という狭い枠だけで考えることなく、子どもたちの「学び」という視点から授業をつくっていきたいと思っています。
STEAMの研修会で知ったことをここで少し紹介します。
VIVISTOP NITOBE 山内佑輔さん
https://www.nitobebunka.ac.jp/vivistop/
VIVISTOP には、あらかじめ用意されたプログラムはありません。先生も生徒も一緒になって、日常から生まれる「問い」や「興味」を自分たちで深め、思いを実現する活動を行います。授業の続きに取り組んだり、放課後から新しいプロジェクトが生まれたり、他の VIVISTOPを利用する人たちと繋がったり、創ってみたいモノ・挑戦してみたいコトからみんなで活動を生み出していきます。
山内さんの記事はこちら
https://entrie.net/amy/201120/
こういう場を作ることもそうですが、中身もワクワクするような物ばかり。
教育ってこうじゃなくちゃ!と思わされます。
今年はしっかりとブログに記録していこうと思います。(と、毎年書いているかも)