2020年01月31日

15歳の存在証明 義務教育最後の美術の授業について(1)

3年生は受験に向けて日々頑張っています。
学校に来るのは、残すところ24日になってしまいました・・・。
1年、いや3年はあっという間です。
義務教育の最後ということもあり、残された授業を楽しみながらも噛み締めて受けているように見えます。

義務教育最後の美術

さて、美術はというと、「15歳の存在証明」という授業に取り組んでいます。
全国的には「自画像」を描かせる学校も多いのではと思います。教科書に載っていますからね。
本校の授業は全員が同じように自分の顔を描くのではなく、多様な表現で自分をあらわします。

自画像の授業の目的は「自分を見つめる」ということだと思います。鏡をみて、今の自分を見つめ、過去や未来、今を
真剣に考えながら表情や背景に工夫を加えて描くというものです。
「15歳の存在証明」も同じことです。自分を見つめること。これまでの生き方やこれからの生き方を考えていくような。
今の自分を形づくっているものは何かを探るような。今まで見ないふりをしてきた「自分」に向き合うような。
生徒一人一人が「自分」という人間と向き合いながら、どのような表現であらわすのかじっくり考え、試行錯誤を重ねる授業です。

今年は、北海道の北翔大学教授 山崎正明先生が来校し授業を見てくださいました。また、長野県からも小山先生が全3クラスの
授業を参観しました。

山崎先生のブログ「美術と自然と教育と」に詳しく書かれてあります。こちらもぜひお読みください。

3年生の美術は「表現するってどういうこと?」が全体のテーマでもあります。
この「15歳の存在証明」の前には、現代美術のレポート作成や幼児の絵の発達に関すること、障がいのある作家の作品を鑑賞することなどを通して「表現すること」について考えてきました。


現代美術ってなんだ?

中学校の美術の授業では、現代美術について詳しく学ぶことってあまりないように思います。教科書にもほとんど載ってませんし。
でも、現在進行形で表現の幅が広がっていることは伝えなくてはなりません。
世間を騒がせたあるニュースをきっかけに、美術って何かを考える授業を始めました。

「バンクシー事件」です。

この謎の作家、バンクシー。動画でこのニュースやツイッターで流されたバンクシーの動画などを見せながら、どんな意味があるのか、何がしたいんだろうかなどみんなんで考えました。シュレッダーにかける意味とか、落書きなのに逮捕されないのか、価値があればなんでもありなのか、など。様々な視点からこの作家について話し合います。

表現の自由ってなんだ?

もう一つが、「表現の不自由展」のニュース。
芸術は何をしてもいいのか?表現の自由は保障されているはず、だからいいいではないか。宗教的な思想を批判するのはあってはならないこと。など、社会で公民を学んでいるタイミングもあり、これまた白熱した議論がなされます。

アートの価値ってなんだ?

そして、アートの価値という話。お金のことも話題にします。プチオークションのようなこともしながら、価値について考えます。
(一市民として美術館にどんな作品を入れるかなど)

その後、簡単に美術史について触れた後(自作の年表資料ーみんなが知っている美術作品はほんの一部に過ぎないということを伝えた)、現代美術のレポートに入ります。一番最初は、便器を見せますが。

PCルームにて行う授業。ウェブ上で「現代美術」と検索すると、有名な作家がズラーっとでできます。その人の作品を見るだけでも勉強になるのですが、そこから一人の作家についてじっくりと調べていきます。ウェブ上の情報しかないという状況でまとめることは危険なのですが、(その危険性についても話します)一つのサイトだけでレポートを作ることはせずに様々なサイトやインタビュー記事、自分の意見なども交えてレポートにまとめていきます。

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草間彌生から鴻池朋子、村上隆に奈良美智など日本人作家を調べる生徒も多くいます。ジェフクーンズやダミアンハースト、アニッシュカプーアとかボルタンスキーなども。現在ツイッター等で発信している作家さんなどを選択する生徒もいます。
これまで見たこともない作品を作り出していることに衝撃を受けます。
「意味不明!」という声をあげる生徒も少なくありません。そんな時は、みんなでその作品を見て、考えます。いろんな見方で作品を読み解いていくと新たな発見もあります。材料から考えたり、歴史的なことから考えたり、環境問題から考えてみたり。そうすることで、様々な視点から作品を読み解いていけば良いことが分かってきます。
レポート作成後は、みんなで紹介し合う活動を入れた方が良いのですが、時間的にも厳しくなり、今回は掲示してじっくり読んでくれ、ということにしました。

幼児の発達とアール・ブリュット

私の家に飾ってある子どもの絵を見せながら授業をしました。家庭科でも子どもの発達について学んでいます。どのようにして表現してきたのか。0歳児の絵、3歳児の絵、5歳になってからという感じで順番に見せていきます。子どもが表したいという純粋さやその思いの強さを改めて感じるようです。できることが増えていく感じ、空間というものを感じ取れているのがわかる、視点が広がってきている、あるがままを伝えたいという衝動・・・などなど、みんなと一緒に見ると本当に楽しいものです。

さらに、私の親戚の作品を借りてきてみんなで鑑賞しました。
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何を描いていないと生きられない人、つくること、描くことが何よりも楽しくて喜びになっている人もいること。そういう人もいるのだということを初めて知ります。「表現することと生きること」について考える機会になったと思います。

こういった鑑賞の授業を経て、今、「15歳の存在証明」に向き合っています。

単に最後の作品を作らせることが目的ではありません。
義務教育最後だからこそ、真剣に考え、自分を見つめ、これまで生きてきた証を残したり、これからの自分の生き方を証明したりしてほしいと思います。うまい、下手なんて言葉はこの時期の生徒からは出ません。その作品が自分にとってどんな意味があるのか、知っているからだと思います。だからこそ、友達の作品についても敬意を払うことでしょう。

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本校の美術室前の壁には世界中の国の教室写真が貼っています。
それぞれの国の教室には肌の色も違い、服装も違う子どもたちが全てカメラ目線で写っています。
何のために学校という場所で学ぶのか。
世界中の子供たちが今も同じように学んでいます。その事実をまず知ってほしいのです。
同じ15歳の人がその教室で何を考えているのか。世界中の15歳は何を思っているのか。
そういう話をすることもあります。
この狭い教室で学んでいることは、狭い範囲のことではないということ、テストで点を取るためのものでもないということ、
この世界中で学んでいる人と繋がって、よりよい世界を築いていくことが最終的な学びの意味かもしれません。
いろんなことを考えさせてくれる写真です。

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下記のアドレスからその写真を見ることができます。
https://www.madameriri.com/2012/11/30/【世界の学校】外国の教室風景を撮った写真がす/


次は、制作の様子、作品に込められた意味などをご紹介しようと思います。
まずは、受験生みんなの合格をお祈りいたします。






posted by 田中真二朗 at 18:00| 秋田 ☔| Comment(0) | 美術の授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月11日

展覧会巡り

冬休み最後の3連休。

仕事で東京へ行きました。ついでなので、いろんな展覧会を見ようと思い、
まず行ったのが六本木にある21_21 DESIGN SIGHT
デザインを通して世界を見る場所です。 三宅一生、佐藤卓、深澤直人の3人のディレクターを中心とした、デザインのためのリサーチセンターであり、デザインについて考える場所であり、ものづくりの現場です。

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ここで行われているのが、「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」。
HPには「この展覧会の核となるのは、現在、日本デザインコミッティーに所属する幅広い世代のメンバーたちが、そのデザインの過程において生み出してきたスケッチ、図面、模型の数々です。それらは、多くの人々の目に触れる完成品に比べて、あまり光が当てられません。しかし、そんな「秘められた部分」にこそ、デザインの大切なエッセンスが刻まれています。それらを間近で目にすることは、今後のものづくりを担う人々、特にデジタル化したものづくりを前提とする世代にとって、刺激と示唆にあふれた体験になることでしょう。」とあります。

大好きなデザイナーのメモやスケッチが見られるとは・・・。ずっと前から来たかった展覧会でした。

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佐藤卓さんの手帳には驚愕しました。

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あのインフォバーのプロトタイプがレゴ!?

また見に来たい展覧会でした。

やはり、手を動かすことって大切なんだということを痛感しました。
一つの作品(商品)が出来上がるまでに、こんなにも試作を重ねているということを、生徒にも紹介しようと思います。

11日は昼まで仕事をし、その後、中野にある中学校の公開日にお邪魔しました。花里先生の学校です。
あの場所に行くと、いつも元気をもらいます。子どもたちのパワーが染み込んでいるような美術室。作品もいいですね〜!
つくってるとき、めっちゃ面白かったんだろうな〜というのが伝わってきます。
授業の風景も流していました。見に来ている保護者や卒業生も多かったです。


次は横浜へ!
神奈川県の先生方の研究団体「神中美」の研究部主催の展覧会。「美術の学び展」

私も美術の時間展という生徒の作品と一緒に授業のねらいやプロセス、制作中に描いたスケッチや授業風景を映像で見せる展覧会をしています。
この美術展、私は個人でやっています。だんだんと同じような展覧会をする先生も増えて来ました。神奈川のすごいところは、県の研究団体が主催しているところです。
これはなかなかできることではありません。

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・なぜこの授業をしようと思ったのか→題材の必然性
・この題材で身に付けさせたい力
・授業の流れ
・子供の変容と感想
・作品
・スケッチブックなど

大体こんな感じでしょうか?

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このようにすごく丁寧に説明しています。
美術や図工で作品を作って持って帰って来ても、どんな反応をすれば良いか悩む作品とかないでしょうか?
授業の成果物が作品です。
しかし、授業のプロセスで子供たちは学んでいます。
失敗したり、挑戦したり、壊れて悲しんだり、思うように作れて喜んだり。

それがどのような学びなのか、教師側がどのように手立てを講じたのか、そうしたことを
丁寧に保護者や一般の方に伝えることって本当に大切だと思います。

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これは荻島先生の授業紹介です。
写真の写し方に関して、先生の失敗が示され、その後どのように指導したのか経過がわかるようになっていました。

先生方って優しいし、いい人なので、なんでもかんでもやってあげたくなっちゃうんですね。
でも、そのことで子どもの学びを奪ってしまうこともあります。
作品を作らせることが目的になってしまうと、アドバイスも教師の主観で言ってしまいがち。

子どもの主題(表したいこと)を聴きながら、どのような表現にするのか、どのような試行錯誤をさせるのか、今のままでいいのか、など様々なことを考えて子どもに接します。
荻島先生の場合はそれがしっかりとなされていました。さすがです!

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指導力、というのはこういうことだと思いました。
単にうまい絵を描かさせることが指導力の高さではないと思います。

こうした指導力向上も含め、神奈川県が行なっているこの展覧会、すごく勉強になりました。

13日は研究部の先生方がご自身の授業をプレゼンするそうです。

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研究部のお姉さんたちの厳しくも温かい指導はもはや名物の神奈川県。笑

気づかせてくれたり、教えてくれたり、自分で考えろと時には突き放されて見たり。そうやって
鍛えてくれる人って重要です。
誰かの真似したって、いい授業なんかできませんし。子どもに「学びに向かう力」という前に
自分が学び続けなければならないと思います。

秋田も負けられないなと思いました。


疲れたけど、充電できた休みでした。

さ、明日からバドミントンです。



みなさま、よい休日をお過ごしください。




posted by 田中真二朗 at 22:12| 秋田 ☔| Comment(0) | 美術の授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月10日

美術展を考える

昨日から第60回秋田県児童生徒美術展が秋田市文化会館で開催されています。

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今年度から県の事務局になり美術展も担当するという大変な1年でしたが、色んな先生方に助けてもらい何とか今日を迎えました。
新学習指導要領の全面実施、第60回という節目の今回。美術展改革チームを立ち上げ、賞や審査に関することを変えてきました。

今回から会場にいる先生方みんなで付箋を使って研修しました。地区関係なく、この作品の何がいいのか、どんな授業が展開されていたのか、どこから描き始めたんだろうかとか、様々な対話が生まれていました。

付箋には簡単に「どの点が良かったのか」を書いてもらいました。一人7枚持って予備審査的な感じで行いました。

賞は「話題作」というもので、造形的な視点をもとに審査員の先生方がそれぞれにコメントを書くとういスタイルで行いました。
一番の目的は、会場に来られる保護者や子どもたちも、どうしてこの賞になったのか、どんな点で話題になったのかが分かります。単に「うまいねー」で終わるのではなくて、作品をじっくりと鑑賞することにつながると思っています。
本当は、作品にこどもたちのコメントもつけたいのですが。

他の県はすでにやってるのかもしれませんが、秋田では大きな一歩だと思います。
今後も、この美術展の意味を考えながらより良いものにしていこうと思います。

他の県との先生方もFacebook等で美術展の様子をアップしています。
私のように美術展のあり方を再考する方向になっているそうです。

例えば、スポンサー賞の在り方をどうするか。
スポンサーがいるというのは非常に重要なことです。これまでの先輩先生方が
必死になってお願いしていきた証でもあります。これを簡単に止めることもできませんし、止める必要もないと思います。
しかし、スポンサー側にも現在の美術教育の現状を話し、これからの子どもたちの教育のために、ひいてはその県のためになるような展覧会にしたいという思いを伝えなければならないでしょう。
テレビ局系のスポンサーであれば、社の方針や子どもたちに願うことなどを聞き取り、例えば、夢や希望とか、ワクワク感など造形的な視点を基にして審査員が作品を選出するのがいいと思います。
それもどのような視点で選んだのかを明記した方が良いと思います。スポンサーの宣伝にもなりますし、こういうことを考えているのかという理解にもつながります。

写実的な作品、しかも20時間くらいかけているような作品がのきなみ賞を取っていくと、美術展の意味が問われることになるでしょう。
技術ももちろん大切なポイントですが、大体の美術展は授業内で制作したものと限定している思います。賞を狙いたい子もいるのは当然です。何か別のコンクールをつくるか、美術展内にコンクール部門と教育的な意味が強い作品展部門に分けて開催するというのもありかもしれません。

全てグレーゾーンにしてきた結果が今の時代に合わなくなってきた・・・かもしれません。

みなさんの地区の美術展はどうでしょうか?
いろんな地区の美術展の審査方法やシステムを共有してみたいなと思います。
情報をお待ちしております。


posted by 田中真二朗 at 09:09| 秋田 🌁| Comment(3) | 美術の授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

秋田の未来…

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農業と秋田

本日、中堅教諭等資質向上研修を終えました。
関わってくださった全ての方に感謝いたします。
今回のブログのタイトル、秋田の未来。
なぜこれにしたかというと…、閉校式の際に聴いた講話があまりにもショッキングだったからです。
秋田県の昨年度の高卒者が就農した人数…


何と、


1人


思わず声が出て、隣の同期と顔を見合わせてしまいました。
農業大国の秋田なのに…農業高校もあるのに…

帰りの車の中でも農業について考えていました。昔は農業だけで食っていけたのかもしれませんが、今はほとんどが兼業農家です。
でも、たった1人という数はかなりの危機感です。話してくださった高校の農業専門の先生も落胆してました。

以前、県内のニュース番組を見たとき、スマート農業が取り上げられていました。農薬散布はラジコンヘリではなく、ドローンだと。
腰の曲がったおばあちゃんがドローンの説明を熱心に聞いているシーン、その後インタビューに答えていましたが、手軽でいいな!的なことを話していたように記憶しています。

近所のおばあさんたちがドローン飛ばして散布している姿を想像して、こんな未来になるのか…と複雑な思いを抱きました。

消滅集落

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この写真は、昨年の夏休みに勤務校の地域にある消滅した集落にいった際のものです。
正確には、まだ民家もあり、月に数回管理しにやってくる住民も二世帯あるのですが…。
地域の現状を把握するために生徒と地域の方々と一緒に訪ね、インタビューをしました。
今は別の場所に家族と暮らしているそうですが、生まれ育った家が気になり、たまに来ては掃除したり草を刈ったりしているそうです。いずれは取り壊すとのことでした。
消滅しそうな集落はここだけではありません。
家は雪に押し潰され、田んぼや畑は雑草が生い茂り、熊のスミカとなっているとのことでした。

トップランナー

毎年およそ1700人ずつ小学校入学者が減る秋田。学校の統廃合もどんどん進むとのことでした。人口減に歯止めがかからない状態です。
高齢化のスピードは日本一。

こうしたネガティブな話題で持ちきりの秋田ですが、唯一?明るい話題が全国学力テストの結果が全国トップクラスだということ。
今日の講話や挨拶でもこの話題になりました。


でも…、でもね…。
何かおかしくない?
と思ったのです。

全国学力テストの平均点が高いから何なのでしょうか?この結果にあぐらをかいていていいのでしょうか?

もっとやるべきことがあるんじゃないかと思うのです。

山間部や僻地と言われる場所では、その場所に残っていてほしいがために、あまり勉強させなかったという話もあります。勉強しちゃうと外へ出て行ってしまうから。
それもどうかとは思いますが、先祖から受け継いだ土地と家を継いでいくことが最優先だという考えもあるのでしょう。
現代も人口の流出は加速してます。

なぜ残らないのか。

それは、仕事がないから。
楽しい都会で暮らしたいから。 

そりゃそうだよ。自分も昔ははやくここから出たい!って思っていましたから。

でも、このまま行ったら秋田はどうなっちゃうのだろう。
教育に何ができるのだろう…。
美術教育では何ができるのだろう。 
そんなことを考えてしまいました。

ネガティブな思考をポジティブな思考へと変えること。
高齢化は悪いことではないのです。要は高齢者がみんな元気だということ。
若者も一緒になってスマート農業を体感する機会を増やすだとか、空き家をどんどん譲渡して県外者をどんどん受け入れることとか。高齢者向けのあらたなビジネスを考えるとか。
秋田は高齢化のトップランナー!世界的に見てもそうだろうと思います。そう考えたら、AIやらロボットやらそのソフト開発やらの起業を激安で誘致して高齢者が生き生きと暮らせるモデル都市にしてみるとかね。

もう突き抜けた政策をしないかぎり、この秋田はこのまま衰退の一途を辿るしかないのでは…。

教育で何とかならないか。
学力向上の先にあるものを見つめていく必要があるのではないかと思うのです。
秋田は本当にいい場所です。だからこそ、何とかしたいな…と、今日の話を聴いてちょっと熱くなってしまいました。

私の単なる独り言です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
posted by 田中真二朗 at 08:32| 秋田 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月06日

今年もよろしくお願いします。美術展開催します!

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

今日から仕事始めでした。3年担任ということもあり、受験業務盛りだくさんの1日でした。
明日から入試の生徒もいます。これまでの頑張りを発揮してほしいと思います。

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告知です。
1月9日(木)〜12日(日)秋田市文化会館展示ホールにて「第60回秋田県児童生徒美術展」が開催されます。
今年の4月から小学校は新たな学習指導要領全面実施となります。学習指導要領の変更ポイントは、資質・能力ベースに
変わったということです。作品をつくらせることが目的ではないということです。図工や美術を通してどのような力を身につけさせるのか。
そうした点からも、この美術展というシステムは色々と功罪があるのかなと思います。
この度の指導要領改訂に際して、美術展も少しずつ変化させていこうということで、特別委員会をつくり、協議を重ねてきました。
賞の在り方、賞状の文言、審査の方法や審査基準などなど。
まずはやってみて、どうだったのか検証してみたいと思います。
審査に関しても、審査員がよい!と思ったものをただ指をくわえて眺めているのではなく、会場に来て展示をした造形会員みんなが「いい視点だな」「この表現方法は面白い」「この子の感性は素晴らしい」など気になった作品に投票できるシステムを導入します。
付箋を貼り付ける方法ですが、これにより、会員同士の対話が生まれ、授業改善につながるのではいかと考えています。

この美術展については様々な考えがあり、各県各地区で色々試行錯誤をしていることと思います。
こうした展覧会のことなどをもっと情報交換するのもいいかもしれません。

ぜひ多くの方に見に来てもらいたいと思います。

さらに告知です。
私は「美術による学び研究会」「日本美術による学び学会」などに所属していますが、この度、学び学会の方で論文を執筆致しました。
これまでずっと取り組んで来た和菓子の授業についての論文です。査読してもらった論文が学び学会のホームページ上にアップされました。
以下のアドレスから入って読むことができます。
https://www.art.gr.jp/jsla2019-1

他にも上野先生のSTEAMについての論文や、山形の高嶋先生の論文なども読むことができます。
少しでもこれを読んでくださる先生方の授業の役に立てばいいなと思っています。
お時間のあるときにでも御覧ください。

さあ、2020年。今年も様々なことに挑戦していこうと思います。

皆様にとって良い1年になりますように。




posted by 田中真二朗 at 22:09| 秋田 ☁| Comment(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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